脱保湿とはなにか?
脱保湿という考え方は過剰な保湿剤を使いすぎることによって引き起こされる様々な肌トラブルを防ぐことを目的とした考え方です。
肌は自浄作用を持っており、常に自分自身で汚れや老廃物を排出しています。
保湿剤を過剰に使いすぎることで、肌が自分自身の水分補給機能を失い、乾燥やかゆみなどの肌トラブルが起こることがあります。
脱保湿の考え方では、肌を過剰な保湿から解放し、肌本来が持っている自浄作用や水分補給機能を引き出すことが大切だと考えられています。つまり、肌の自然な力を信じ、必要最低限の保湿に留めることで、肌トラブルを予防し、健やかな肌を保つことができるとされています。
脱保湿がアトピー性皮膚炎に与える影響とは?
保湿剤による肌の過剰な保湿は、肌のバリア機能を低下させる原因となります。また、肌本来が持つ保湿機能を停止させることにつながるため、治療効果が低下する可能性があります。一方、脱保湿により、肌本来が持つ保湿機能を回復させることができ、肌のバリア機能も強化されます。
しかし、脱保湿を実践するには、保湿剤の使用を控えることが必要です。そのため、脱保湿は一定の勇気や決断力が必要なスキンケアの考え方と言えます。また、脱保湿はすぐに効果が現れるわけではありません。少なくとも数週間から数ヶ月は続ける必要があります。
脱保湿のメリット
肌質の安定
保湿剤を使いすぎることで、皮膚は依存状態に陥ることがあります。しかし、脱保湿をすることで皮膚が本来持っている自浄作用を回復し、自然治癒力を高めることができます。ちなみに筆者は脱保湿を続けていますが、化粧水や乳液を使用する頻度がものすごく減りました。
節約になる
保湿剤は継続的に使用することが必要です。とくにアトピーの方は毎月皮膚科にかよったり人よりも多く化粧水や乳液なども使いますので、
経済的にも負担が多いでしょう。脱保湿を行うことでそれらの使用量も減らすことができます。
肌もきれいになってお金も貯まり一石二鳥です。
脱保湿によるデメリット
一時的に乾燥肌が悪化する
脱保湿を行うことで、肌の水分量が減少し、乾燥肌が悪化する可能性があります。特に、冬の乾燥した季節や、乾燥した空気の中で過ごすことが多い場合は、脱保湿による乾燥が顕著に現れます。
筆者も数か月間は脱保湿前よりも感想がひどくなりました。この期間を乗り越えられればいいのですが仕事や人付き合いなどもあるので
無理はなさらず週末に少しづつやってみることが重要です。
脱保湿をする際の注意点
脱保湿はアトピー性皮膚炎の治療や予防に有効な方法の一つですが、実行する際には注意点があります。
洗浄力の強い製品を避ける
脱保湿をするために肌を清潔に保つことは重要ですが、洗浄力の強い製品を使用すると肌の自然な油分を取り除いてしまい、かえって乾燥を悪化させる恐れがあります。そこで、肌にやさしい、弱酸性の洗浄剤を選びましょう。また、必要以上にこすったり、熱いお湯で洗わないように注意しましょう。
湿度の高い環境を作る
乾燥はアトピー性皮膚炎の悪化要因の一つです。脱保湿をする際には、空気が乾燥しないように、加湿器を使ったり、室内の湿度を調整することが大切です。特に冬場は、暖房によって空気が乾燥するため、注意が必要です。
睡眠環境の改善
睡眠中も肌は乾燥しやすいため、睡眠環境の改善も脱保湿のポイントの一つです。寝室の湿度を保つために加湿器を使ったり、肌に負担のかからない枕カバーを使ったりすることが効果的です。
食生活の改善
アトピー性皮膚炎の改善には、食生活の改善も大切です。ビタミンやミネラルを豊富に含む野菜や果物を積極的に摂取することで、肌の健康をサポートすることができます。
一番には食べているものを減らすとうことが重要です。
肌は外側にある臓器という言われ方をすることがあります。すなわちアトピーがひどいときは身体の内側も炎症を起こしているということになります。
この際、最も効果があるのが「断食」や「ファステシング」といった摂取する食べ物自体を減らすことです。
控えるべき食べ物
これは脱保湿に限らずですが、食べ物を摂取する際には「低糖質」が重要です。
炭水化物や砂糖などに多く含まれる糖は消化器官にものすごく負担をかけると言われています。
菓子パンや白米などは本来自然に存在しなかったものなので人間の身体では完全に消化しきれず、それが老廃物となり肌に現れます。できるだけ糖はさけましょう。その他にも揚げ物、ソーセージやハムなどの加工食品も避けた方が無難です。
具体的には以下の食品は必ずさけましょう。
・小麦やグルテン:パンやパスタ、うどん、そばなどの小麦製品や、グルテンを含む食品。
・加工食品やジャンクフード
添加物や保存料が含まれており、消化の際にビタミン、ミネラルを大量に消費します。
・乳製品:牛乳やチーズ
乳製品に含まれるカゼインや乳糖が消化器官に負担をかけます。
摂取するべき食べ物
ビタミンやミネラルを豊富に含む野菜や果物を積極的に摂取しましょう。
具体的には以下の食品がおススメです。
- ビタミンA: にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、レバーなど
- ビタミンC: キウイフルーツ、オレンジ、レモン、グレープフルーツなど
- ビタミンE: アーモンド、アボカド、アスパラガス、かぼちゃ、ひまわりの種など
- ビタミンB群: 肉類、卵、大豆、小麦胚芽、海藻など
- オメガ-3脂肪酸: 鮭、マグロ、サバ、えび、ワカメなど
- ポリフェノール: グリーンティー、ブルーベリー、黒豆、赤ワイン、ココアなど
この中でも生で食べられるものがベターです。
生の「野菜」や「果物」には酵素がたっぷり含まれており腸内環境を整え消化の助けにもなります。
急激な脱保湿は危険
急激な脱保湿は、皮膚に負担をかける可能性があり、かえってアトピー性皮膚炎の症状を悪化させることがあるため、注意が必要です。
脱保湿を始める際は、徐々に少しずつ保湿剤を減らしていくことが望ましいです。
また、保湿剤の量や種類を変える際には、皮膚の状態をよく観察し、適切に調整することが大切です。
そして皮膚のバリア機能が回復するまで、適度な保湿を続けることも重要です。
正しい方法で脱保湿を行うことで、アトピー性皮膚炎の症状を緩和し、健康な肌を取り戻しましょう!